銀行と消費者金融におけるカードローン貸付残高の変遷

銀行と消費者金融におけるカードローン貸付残高の変遷

銀行と消費者金融におけるカードローン貸付残高の変遷

近年は銀行が個人向けカードローンの取り扱いに力を入れていることから、貸付金額が増加しています。銀行カードローンは金利が低いうえに、総量規制による借入金額の制限が無く、且つ、即日融資の可能になったことが利用者増につながっています。

 

銀行カードローンの主たる貸付残高をみると、2014年9月で三井住友銀行が51億2,000万円、三菱東京UFJ銀行が28億3,400万円、新生銀行(レイク)が14億4,400万円、楽天銀行が28億500万円、などとなっています。

 

貸付残高では三井住友銀行がトップになっていますが、年間の増加額では三菱東京UFJ銀行が2年続けて一番伸びています。テレビ宣伝の効果や、「テレビ窓口」という便利な自動契約機のあること、即日融資の可能なことが理由に挙げられます。

 

なお、伸び率では楽天銀行も大きくなっており、楽天銀行の場合はインターネット通販の最大手という認知度と、自行の口座の保有を利用条件にしていないこと、銀行カードローンとしては珍しく他行の口座からの振替返済に対応していることや、ペイジーを利用したインターネット返済のできることが影響しています。

 

一方、貸付金額の大きく減っているのが消費者金融のカードローンです。消費者金融カードローンの貸付額は銀行カードローンよりはるかに多額になっていますが、実は、ピーク時の2007年時点では貸金業者全体の貸付残高は43兆6727億円もあったのに、2014年では22兆9371億円に激減しています。

 

現在は一時のどん底状態から脱却しましたが、それでもピーク時の半分でしかありません。

 

現在、消費者金融のトップにいるのはSMBCコンシューマファイナンスで、貸付残高は9,622億5,500万円です。しかし、SMBCコンシューマファイナンスの金額はプロミスと子会社になったモビットを合算した数字になっており、単体におけるトップはアコムです。

 

2位のアコムの貸付残高は8,430億9,800万円ですが、ピーク時の2007年には貸付残高が1兆5,207億6,900万円もあり、それが消費者金融業界の最悪の年である2012年には半額の7,523億600万円にまで減少します。

 

一番落ち込みの大きいのが3位のアイフルです。2007年にはプロミスより多い1兆2,851億9,200万円も貸付残高がありましたが、2012年には何とピーク時の4分の1の3,153億2700万円にまで落ち込みます。なお、現在の貸付残高は3,472億5,300万円です。

 

消費者金融の凋落した原因は違法金利に端を発した「過払い金」の問題と、改正貸金業法による貸付への厳しい規制です。ただ、大手消費者金融が都市銀行のグループに加わったことで暗いイメージが払拭され、貸付残高は上昇傾向にあります。

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